3秒?・60秒?で家の査定ですか?アホも休み休み言いなさい
家一軒あるいは土地を査定するには、プロの目と知識、それに大変な経験が必要となります。都市計画法から建築基準法は元より道路法など様々な法令が絡み、果たして売れるか売れないか、それから始めなければなりません。明らかに法的瑕疵がある場合もあり、また、土砂災害警戒区域にでも指定されていたり、崖防止条例などに抵触していたら、もはや処分すら出来ません。そしてそれを査定・評価するには最低でも宅建士、建築士、出来れば公認不動産コンサルティングマスター位の資格者が現地に行かなければ、査定のサの字も出来ないのは、プロなら誰でもわかった事。
査定が3秒とか60秒で出来るなど、こんなアンチョコな謳い文句でネットで注目を集めようとするのは、それだけで公正取引委員会からお呼び出しがくるような、誇大広告です。
取り合えず希望者を集めてツバを付けておこうとする下心によるものです。そして一旦客の名が判ったら、それを他業者に情報を売ったり、自社で改めて価格訂正をして販売に繋げようとする魂胆が見え見えです。
その広告主に、真面な不動産査定をしようとする気があるのか、良心を疑いたくなりますね。秒単位で査定が出来る、そんな広告にはご用心ご用心。昔、不動産業者は千三つと言われた時代がありましたが、このIT時代になってから、またしてもそういう悪しき時代復古到来かと、私は少し恐れています。
投稿日:2017/11/22 投稿者:小林 孝之 68歳