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         「友情丸釣り日誌」  by (有)小林興産
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50歳にもなって「友情」丸なーんて船名つけるんだから、なーんか恥ずかしいんです。フレンドシップ号とは言ったんですが・・・・・・・・
真冬の釣りは家族でポカポカ・・・・・・・の巻

 今年の冬は、全国的に大雪ですね。我が地、島根県も随分と荒れ模様の日々が続き、友情丸も駐艇場で凍えております。勿論、かく言う私、齢51歳の身にも寒波は厳しく、炬燵から窓外の吹雪を眺めながら、「漁師でなくてイッカタナー・・・・・、こんな日は家に居るのが一番」ってなもんで、外の地獄を眺めながら遠くの海の荒れ模様を想像しつつ、わが身の幸せを味わっている次第です。

 ところで、年末の冬休みには大掃除をそっちのけで、家族でニジマスやらイトウ釣りに広島県の島根県境にある管理釣り場に行って参りました。二艘のレンタルボートに、私と次男、そして長男と次女の組み合わせで乗り合わせ、釣果を競いました。娘も昨年より安全な釣り場でのルアー釣りを覚え、最近は嬉々として私共の家族釣りに同行するようになりましたから、特に子離れしない私としては嬉しい限りです。
今回の釣行につかった管理釣り場(フィッシングレイクたかみや 〒739-1807 広島県安芸高田市高宮町羽佐竹1431-1 TEL0826-57-2399)、よーく釣れるんですよ、これまた!だいたい、冬でなければ一人で20尾は楽勝ですし、冬でも一人10尾程度は間違いありません。しかも、70センチクラスのイトウも混じりますから、タマリマシェーン、とは言うものの私はそんな大物からの音信はありませんが・・・・・・・・。

 正直な話、わが子との釣りが殊の外好きなんですよね。釣れても釣れなくても良いのです。我が子と居る幸せを感じられればそれでかまいません。とにかくのんびりと、ぺちゃぺちゃ喋りながら釣り糸を垂れればそれでよい、とは友情丸での釣りですが、我が子と行く釣りはルアーですから、常時キャスティングしなければなりませんから、のんびりとは行かないのです。しかし、子供と競って釣り比べもなかなかよいものです。この写真の釣りも、大騒ぎしながらの釣りでした。写真の中では私らだけですが、周りには沢山の釣り客がいて、容赦なく割り込んでは釣りを楽しんでいました。ただし、この管理釣り場、冬でも大変良く釣れますが、何分奥深い山中ですから、とにかく寒いのです。痩せている娘が、ご覧の通り、真ん丸くみえるくらい着込んでいます。これでも寒いのです。とにかく、ホカロンと厚着です。
この日は、沢山釣れましたが、キャッチ アンド リリースで全部逃がしてやりました。そうですねー、全部で70尾くらいは釣れましたかね・・・・・・・・・、嘘です。この日は本当に調子悪く、全部でその10分の一程度でした。



今年は大鯛の年でした・・・・・・・・・・・・・・が、の巻

 今年も、そろそろ鯛のシーズンを終えようとしております。私のようなまともな商売人は、殆ど普段の日には仕事をしていますから、当然、日曜日、あるいは祭日にしか釣りには出掛けられません。特に、御当地山陰は名前も示すとおり、やたら雨だの曇りだのが多く、特に風にいたっては北西、北東、西からが多く、雨の上に海は時化ているという状態が、本当に多いんです。それも、どうした訳か、日曜日、土曜日にです。
だから、私などは出漁回数が少なく、あまり好機に恵まれませんが、あの二人、そうです、あのお菓子屋が作った「たい焼き」のご主人原氏、あるいは赤銅色の呉服屋さんの奥山氏などは違います。
この二人、イラク戦争とか小泉改革よりも、なによりも気になるのが天気予報という連中です。インターネットでは潮見表と波浪予測のデータを一日数度にわたって眺めている、そんな漁師のような御仁等です。
ですから、話題は一に釣り、二に仕事、三に助平話という、本当にありがたい竹馬の友なのです。
両方合わせて、9キロ近くの真鯛です、しかも、一度にダブルで釣り上げたのですから、もう何をか謂わんやです。私などは、彼がこれらを釣り上げる一月くらい前に、63センチの真鯛を釣り上げ、それの嬉しかった事といったら、舳先で阿波踊りでも踊りながら帰港したい程でした。その釣り自慢を散々彼に聞かせていた手前、もう付け髭でもするか覆面でもして、ついでに声を変えてしか彼に合わせる顔がないという始末です。それに彼等はこの二尾だけではなく、当日は他にも多数釣っているのです。やり切れませんね、こうなると。マジ、失意のどん底です。
 問題は彼がそれらを釣った自慢話をするのに腹が立つからではありません。その逆で、妙に紳士的振る舞いをするのです。
この大物釣りの後に、二人で出掛けた時も、どうした訳か彼にしか鯛が釣れなかったのです。10対0という悲惨な結果でした。
「なんだなー小林、釣りは偶然だから、タマタマ俺に釣れたってとこだよ・・・・・・・」
「しかし、こうも差をつけられると、たまんないなー」
「ハハハハハハハハハ・・・・・・・、まっ、そういう事もあるわサー」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「大体だな、仕掛けの組み合わせも少しは違うかもな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「俺は、道糸のフロロンも三組用意して、それそ゜れに違った仕掛けを使ってるからな・・・・・・、その辺も違うかな・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「いずれにしても、大した事はないよ、いつかお前にも順番が回ってくるよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「まっ、気にするな小林・・・・・・・・・・、なっ、気にすんな・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウーーーーーー、ワン」
 
 うー、その妙に余裕のある態度、本来なら手放しで喜ばねばならない状況下での節度ある態度、このような態度に毎日接していると何かこっちが孔子に使える弟子のような気分になってくるのが堪らないのです。

「しかしだな、この間もあの場所に山立てしたのは、俺なんだよな・・・・・・・」
「そうそう、小林、お前の船頭が良かったから釣らしてもらいました」
もう完全に私を相手にする気配がないのです。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クヤシー・・・・・・・・・、エーィ、クヤシーわい奥山」
来年は目にものを見せてやる、今はじっと雌伏の時だ。

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